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LARA健口便り
【LARA健口便り vol.9】口腔機能低下症とは?
【口腔機能低下症とは?】
こんにちは、盛岡LARA矯正歯科・こども歯科です。
皆さんは「口腔機能低下症(こうくうきのうていかしょう)」という言葉をご存知でしょうか?
これは、加齢や病気、生活習慣などが原因で「噛む」「飲み込む」「話す」などの口の機能が徐々に衰えていく状態のことを指します。
これまでは、虫歯や歯周病などの“見える”トラブルに注目されてきましたが、実は“見えにくい”お口の機能の低下も、全身の健康に大きく関わっています。
今回は、この「口腔機能低下症」について詳しくご紹介します。
Q. 口腔機能低下症とは?
口腔機能低下症は、厚生労働省の定める診断基準に基づき、7つの検査項目のうち3項目以上に該当すると診断されます。
対象者は50歳以上で、検査内容は以下の通りです。
1,口腔衛生状態の不良(お口の汚れ)
2,口腔乾燥(ドライマウス)
3,咬合力の低下(噛む力の低下)
4,舌口唇運動機能の低下(舌や唇の動きの衰え)
5,発音の明瞭度の低下
6,咀嚼機能の低下(食べ物をしっかり噛めない)
7,嚥下機能の低下(飲み込みにくさ)
これらは、一つひとつは軽微な変化かもしれませんが、複数重なることで「食べづらい」、「話しづらい」、「むせやすい」といった日常生活への支障が現れてきます。
Q. なぜ口腔機能が低下するの?
加齢はもちろん、以下のような要因も関係しています。
1,歯の本数の減少(入れ歯未使用や合っていない入れ歯)
2,食生活の変化(やわらかい物中心の食事)
3,運動不足(顔の筋肉も使わなくなると衰えます)
4,口腔ケアの不足(清掃不良による口腔内環境の悪化)
さらに、新型コロナウイルス感染症による外出自粛やマスク生活により、話す機会が減ったことも、舌や口唇の運動機能低下につながっていると考えられています。
放っておくことで口腔機能が低下すると、以下のようなリスクが高まります。
1,誤嚥性肺炎
飲食物や唾液が気管に入り、肺炎を引き起こすリスクが増加します。
2,低栄養・フレイル
噛めない・飲み込めないことで食事量が減り、筋力や免疫力も低下します。
3,社会的孤立
うまく話せないことが外出や会話の減少につながり、うつや認知症のリスクにもなります。

ここまで話してきましたが口腔機能低下症は予防・改善できます!
口腔機能低下症は早期に気づき、適切な対策をとることで予防・改善が可能です。
当院では、次のような対応を行っています。
1,口腔機能検査の実施
咀嚼力や舌の動き、唾液量などをチェックし、個別の状態を把握します。
2,機能訓練やアドバイス
舌や口の周りの筋肉を鍛える「お口の体操」や、食事の工夫について指導します。
3,定期的な口腔ケア
清掃指導やプロフェッショナルケアによって、口腔内を健康に保ちます。
「最近、食べにくい」「飲み込むのが遅くなった」「会話がしづらくなった」と感じることがあれば、年齢に関係なく一度ご相談ください🤗
最後に、口は「健康の入り口」と言われます。
しっかり噛めて、楽しく会話できることは、QOL(Quality of Life:生活の質)を大きく左右します。
歯や口の中に大きな痛みがなくても機能面に目を向けることが、健康寿命を延ばす大きなカギになります。

ご自身やご家族に気になる症状があれば、どうぞお気軽にご来院ください。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
※ご自身の症状に心当たりのある方、口腔機能検査をご希望の方は、事前にお電話またはWEB予約にてお問い合わせください。
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休診日:水曜・木曜・日曜・祝日
(祝日のある週は木曜診療)
※初診の方、再受診でも月初めの方は受診の時に診察券、健康保険証、お薬手帳、各種医療受給者証をお持ちください
※健康保健証が変更になった方は、月の途中の再受診でも新しい健康保険証をお持ちください
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